こんにちはダメサラリーマンです。
2016年わたしは、肛門周囲膿瘍で肛門が二つになったのち、痔瘻となり完治手術を受けました。
手術はうまくいきましたが、手術前に検査目的で入れたカメラが大腸内の腫瘍を発見しました。病院の先生からは、腫瘍の成長を観察するため一年後にもう一度カメラを入れるよう指示を受けました。
そんで先日2リットルの下剤を飲んで再度カメラを入れたんです。
一週間後、カメラの結果を聞きに行きました。
先生が絵を書きながら沈黙の後にぽつりぽつり話を始めます。
「癌は一般的にこういう形の腫瘍です」
「ポリープは一般的にこんな形の腫瘍です」
「大腸はミルフィーユのように何層にもなっていてあなたの腫瘍は粘膜の下にあるのでわかりません。粘膜下腫瘍と言います。昨年に見た時よりも大きくなっているような気もします。紹介状を書きますので○○大学病院でMRIを取ってください」
そういうわけで僕は大学病院に行くことになりました。
大学病院の一大都市みたいなサイズ感に圧倒されました。
僕が病院に行くと先生がお腹の触診と問診をしてくれました。
何か自覚症状や違和感はありますか?との問いに
「オナラがよく出ます。毎日何回も。」と答えました。
「それはお酒の飲みすぎですね。毎日ビールを飲まれるようですのでお腹にガスがたまるのでしょう」と問診票を見ながら返されました。
勇気を振り絞った僕の恥ずかしい訴えはビールが原因と断言され、オナラが良く出る以外の自覚症状がない僕への問診は終わりました。
その日はMRIの予約を取って完了。この日僕はビールを飲み過ぎるとオナラが出るのだということを学びました。
2週間後、僕は同じ大学病院でMRIを受けました。
MRIを受けて思ったこと。
洞窟の天井と人間との間隔がものすごく狭い。僕の鼻がもう少し高ければ鼻が擦れてなくなっていたんじゃないかって思うくらいの閉塞感でした。
そして驚くほどウルサイ。
個人的なイメージとして静寂とした検査をイメージしていました。
「ウィーン…ピコーン…」くらいの宇宙的な検査を想像していたんです。
どこに需要があるのかわかりませんがYOUTUBEでMRI SOUNDというものがありました。
これまたどこに需要があるのかわかりませんが33分34秒という意味不明なくらい長い動画でした。興味がある人だけ音を聞いてみてください。
僕も添付動画同様に30分程度爆音を聞き続けたのち解放されました。
後日、大学病院へ僕のオナラをビールの飲みすぎが原因だと断言した先生にMRIの検査結果を聞きに行きました。
結果、「まぁ大丈夫でしょう」だそうです。
腫瘍がなんなのかはわからないそうですが悪そうなものは写っていないということでした。
一年かけてカメラを二度入れ、大学病院に通い、MRIを取り、金と時間をかけた結果、「なんかよくわからんけど癌じゃないし悪いやつでもなさそうよ」あと「オナラはビールの飲みすぎよ」ということを教えてもらいました。
今回僕はMRIをうけたことで腫瘍がなくなったわけでもなんでもないんですけどとりあえず安心することができました。腫瘍はまだ僕の体の中にありますがとりあえずよかったと思います。
ただね、僕はMRIの原理を知らないわけで本当に悪いものがMRIでわかるのかどうかを知らないんですよね。
祈祷とかお守りとか壺とか、原理はわからないけどすがっている人が沢山いるのはMRIに通じるところがあるような気がしました。
MRIは科学的根拠が世間一般で認知されているって違いだけ。
MRIを受けている人の大部分は、癌を治す水を作る壺と同様に原理や根拠を知らない人ばっかりなんですよね。
もしかしたらMRIはただの「ビー!ガ―!」って爆音を出すだけの機械かもしれまない。本人が理解していない以上、そこにある違いは世間的信頼度だけのような気がしました。
最近ビールを控えて2杯目からは日本酒にしています。