男のEXECUTIVE~SUPER DESTINY BOY 2~

仕事のできない四十路サラリーマンが思ったことを綴っていくブログです。

肛門周囲膿瘍(痔瘻)で肛門が二つになったダメサラリーマンがお勧めする手術前に気を付けること

目次

  • 目次
  • はじめに
  • 肛門周囲膿瘍の術後の経過
  • 病院選び 6thオピニオン
  • 手術までに準備すること

はじめに

executive.hatenablog.com

先日、肛門周囲膿瘍で肛門がふたつになって片方たんぽんで蓋をされた話をしましたが、同様の症状の方々に対し、私のその後の経過を紹介し、どのように対応すれば良いかの参考になればと思います。

 

私はある日、肛門周辺の違和感を覚え病院で受診したところ「肛門周囲膿瘍」という病名を告げられ体にメスを入れられました。

その日から僕は肛門が2つになりました。

肛門周囲膿瘍というのは肛門周囲に膿ダマリ(膿瘍)ができた状態のことです。

切開排出しなければ治すことができず、切開した瞬間に腸と外部との間にトンネルができてしまいます。

そのトンネルは自然治癒することはなく、治すためには病院で根治手術をするしかありません。

そのトンネルは瘻管(ろうかん)と呼ばれるもので、この状態は痔瘻(じろう)と呼ばれる状態になっています。痔瘻は痔の中でも王様と位置づけられ、痔の中でももっとも厄介な奴です。

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http://www.taisho.co.jp/preser/knowledge/basic/ より参照

ほっておくとトンネルを枝分かれさせたり、まれに癌に変異するなど、ほっておいてもいいことが何もないやつです。

体にトンネルがあってトンネルが増えていくなんて・・・日本にいてカンディル(Candiru)の恐怖を味わうことができるなんて・・・。

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カンディル・・・アマゾン川とかに住んでいて肛門などの穴から侵入して体内を食い荒らすナマズの仲間

 

私は医者嫌いなのですが、もうひとつの肛門と今後も付き合っていかなければならない事を考えれば根治手術を選択することに迷いはありませんでした。

 

肛門周囲膿瘍の術後の経過

 

肛門周囲膿瘍の切開排膿手術後について紹介します。

・術後2-3日

歩いても痛い、座っても痛い、排泄行為も痛い、まぁ痛い。でも死ぬわけでもないし頑張るしかない。血が出ているので当てものは必須。(おむつOR生理用ナプキン)

お酒・・・ダメ

排泄・・・お尻を拭くと痛いのでウォシュレットがあるトイレを探しましょう。なお、患部を衛生的に保つためにもウォシュレットをお勧めします。私は除菌ウェットティッシュを持ち歩いていました。

・術後1週間

痛みはだいぶ楽になる。血は引き続き出ているので当てものは必須。(おむつOR生理用ナプキン)

お酒・・・ダメ

排泄・・・引き続きウィシュレット必須。

・術後2週間

血は引き続き出ているので当てものは必須。(おむつOR生理用ナプキン)

お酒・・・私はここらへんで解禁しました。

排泄・・・引き続きウィシュレット必須。

・術後1カ月

血は止まりましたが魚の餌のような膿がまだ出てました。当てもの必須。(おむつOR生理用ナプキン)

・術後2カ月

肛門周囲膿瘍の方は切開手術後は患部が膿んでいる場合や炎症を起こしている場合があるので痔瘻の根治手術はすぐ実施することができません。

切開排膿後の根治手術ができるようになるのが1-2カ月後だということです。

よって肛門周囲膿瘍の方はこの1-2カ月の間に仕事やプライベートの準備、心の準備と病院選びをしっかり行いましょう。

 

病院選び 6thオピニオン

 私が様々な医者にかかりましたが色んな先生がいました。

・1人目 総合病院院長

専門ではないようでしたが確かな知識の持ち主でした。

触診後、根治手術を進めてきました。

・2人目 若い好青年医

ほっておけば穴はふさがりますので手術は不要ですよ と言われました。

手術をしなければ治らないと思っていた私には神様に見えました。

触診はありませんでした。スキップで帰りました。

・3人目 超元気がいい声がでかい医

根治手術を勧められました。

以前、違う先生に手術は不要と言われましたよと言うと

「そんな勉強不足な人の言葉を真に受けてはいけません」と言われました。

・4人目 総合病院院長(2回目)

急がなくてもいいが必ず根治手術をするように言われました。

・5人目 消化器・腸・肛門科 院長

当該分野の指導医をされている有名な先生を探し出し受診しました。

親切で丁寧な説明をしていただけました。

なかでも驚いたのは触診時に手袋をしなかったことです。

触診の精度を上げるためみたいですが、素手で他人の肛門の中に手を突っ込むプロの魂を感じました。

・6人目 肛門科女医

同様に手術を勧められました。

手袋はされていました。

 

結局、5人目の院長さんの病院で手術をすることにしました。

読者の皆様に是非気を付けてもらいたいのは

肛門との付き合いは一生続くということです。

 

肛門の手術は非常に難易度が高く、肛門の括約筋を傷つけるようなことがあれば排便をコントロールすることができなくなり人間としての尊厳すらも危ぶまれかねません。

 

そして痔瘻は痔の中でも難しい手術です。

複雑痔瘻と呼ばれる体内で幾重にもトンネルが枝分かれしているような場合もあります。

 

自分で探し出した腕のいい医者に将来の人間的な生活を託すのです。

 

痔に関連したHPなどで手術の副作用の欄に「術後の漏便のリスク」などの記載があったりしますが「リスク」という三文字で片づけていいレベルの話ではありません。

意図せずウンコを漏らしてしまうということが、どれほどの事かもう一度考えて病院を探してください。

 

手術までに準備すること

お金

肛門科では険適用外のところ(自由診療)が非常に多いです。

肛門科っていうのはどうやら医療界での地位が低いようで保険診療のみでは儲からない仕組みになっているよう。 痔で悩んでいる人は長年放置している人が多く、そして限界が来たときに、肛門科専門の病院=自由診療の病院の門をたたくというケースが多い。 そうして、当然のごとく大枚をはたいて治療を受けるということになってしまいます。 症状が比較的軽い内に、保険診療で見てくれる病院を受診しておくのが、一番の解決策。

自由診療の場合40-50万程度の手術料がかかるということもあるようです。

 

仕事やプライベートの調整

入院が1週間超えるような場合もあります。

なかなか時間を作るのが難しい場合があると思います。

周囲の人に事前に相談して前もって手術までに準備をすることをお勧めします。

 

 

以上が私が手術までに気をつけないといけないと思う事です。

 

また手術前と手術、術後の様子についてはまたお会いしましょう。

それでは良いお尻ライフを。