男のEXECUTIVE~SUPER DESTINY BOY 2~

仕事のできない四十路サラリーマンが思ったことを綴っていくブログです。

葬式の思い出

私は佐賀県の田舎出身です。

そんな田舎の中では、うちの父は交友関係が広いようです。

昔から何かと役員をやっているイメージで、私が学生の頃はPTA会長をしていたし、出身高校の同窓会会長をしていたり、今も地元に存在する●●会だとか〇〇会だとか、△△会だとか、なんやかんやと複数の会の会長をしているようです。

仕事人としても出世をされたようで、私は生涯得ることはできないような肩書を持って勤め先を定年していた。

また、いろんな人をもてなすのも好きなようで、コロナ禍で現在は開催を控えているようですが、よく家に人を招いて飲み会を開催していました。

 

そんなわけで交友関係が広い父には、祖父の時も祖母の時も葬式には多くの方が弔問にきていただいていました。

県知事さん、国会議員さん、県議会議員さん、市議会議員さん、地元の企業の役職ある方々、医者や弁護士などの方々。

 

うちは宗教が神道で、葬儀は神葬祭でした。

葬儀の前後は私と兄が受付をしていて、いろんな方から玉串料(香典の神葬祭での呼び名)をちょうだいしていたんですが

玉串料の封筒に蓮の花が書いてあったり、数珠を持ってこられている方が沢山いらっしゃって

 

会場の責任者の方が

 

神葬祭に蓮の花の封筒を持ってきたらいかんのを知らんのか、肩書はいっちょ前やけどつまらんの」

神道で数珠持ってくるなんぞ笑うぞ。社長がどんだけ偉いか知らんけど笑われるぞ」

っていちいち弔問者に聞こえるレベルで突っ込んでいてヒヤヒヤでした。

 

というか何人かには聞こえていて

弔問者「そうなんですか、知りませんでした」

会場の責任者「いえいえ、謝らなくていいのですよ」

というやり取りが数回ありました。

 

そういう私もどなたがどんな宗教なのかを把握できていないし

仮に知っていても、その宗教はどんな作法が正しいのかなんて知らないので

会場の責任者からしたら同様に作法を間違えて笑われる側なんですけど

 

上記は私の日常の中にあった一例なのですが、

作法をピシッとしていて一目置かれることはあってもいいけれど

作法をしらないことで叩かれる世の中だとしたら生きずらいなと感じた次第です。