毎日遅くまで仕事をしているので平日はあまり子供との時間がとれないのですが
上の娘が毎日元気でいい子に育ってくれているのが大変ありがたい。
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先日家に帰ると娘が「今日学校で嫌なことがあったの」と言ってきた。
どうしたの?と聞くと話す前にギャンギャン泣き出してしまった。
落ち着かせながらゆっくり話を聞く。学校で折り紙をしていたら同じクラスの男の子が折り紙の金色をよこせと言ってきたそうです。「金色は大切だから嫌だ」と断ったそうですが取られてしまったそうです。金色を使うのをとても楽しみにしてとっておいたそうですが取られてしまったのが悲しくて泣いていました。
その日はなだめて就寝。次の日の会社の帰りに金色含む全色キラキラの折り紙20枚入りを購入して娘に渡しました。学校にも妻が連絡してくれて事情を説明してくれました。
妻が入手した情報によると問題起こしがちな粗暴な子のようでした。
またまた先日の話。
「学校で〇〇ちゃんがイジワルするの」と悲しそうに言ってきました。
どういうイジワル?って聞くと「唾をはいてきたり、叩いてきたり、嫌いって言ってきたりする。何もしていないのに・・・」
うちの子が本当に何もしていないのだとしたら、どういうことなのだろう?と思って父兄参観に行って様子を見てきました。
結論から言うと唾を吐いたり叩いたりしてくるという〇〇ちゃんは、知的障害のある子のようでした。(害っていう字を使っちゃいけないって話を聞きますがwikipediaは使っていたので障害と記載しました)
参観中、父兄が多く普段と違い興奮している等の事情があったかもしれませんが
正しく机に座っていることもできないようで、ダランと机に突っ伏したり、起き上がったかと思うと両手をベロベロ舐めて、また突っ伏してという挙動を繰り返しており、その子用の補助の先生に度々姿勢を正されていました。
私は福祉に疎くこの子が、どういう症状でどういうタイプなのかわかりません。
そして学校ではこの子をどう対応していて
この子のことをクラスメイトにどう説明しているのかがわかりません。
僕が小学校の頃にも同じような子がいました。
その子は別の支援学級にいて
「勉強は苦手だけど図工や音楽はみんなと一緒に頑張れるのよ」と先生から説明されていました。
娘から相談を受けて、学校を見に行って、娘に〇〇ちゃんのことをどう伝えればいいか悩みました。
「無視しろ」→違う
「叩き返せ」→違う
「我慢しろ」→違う
結局当日私が言ったのは、「嫌なことをされたら嫌だって言いなさい。先生にも言いなさい。」でした。
「嫌だって言っているし、先生にも言ってるけどまたしてくる…」と娘。
「そうだね、だけど何度でも言いなさい。言うしかない。いろんな人がいるの。いろんな人と関わって生きていくんだよ。いろんなことが起きるんだよ。そういうことも学校でする勉強の一つなのかもしれない。」と伝えました。
娘は納得していないようでした。
甲本ヒロトが「学校に居場所がないという相談者」に返した言葉です。
ヒロト「居場所あるよ。席あるじゃん。そこに黙って座ってりゃいいんだよ。友達なんていなくて当たり前なんだから。友達じゃねぇよ、クラスメイトなんて。たまたま同じ年に生まれた近所の奴が同じ部屋に集められただけじゃん。」
「趣味も違うのに友達になれるわけないじゃん。山手線に乗ってて、『はい、この車両全員仲よく友達ね』って言われても、『いや、偶然今一緒に乗ってるだけなんですけど』って。友達じゃねぇよ。」
「ただ、友達じゃないけどさ、喧嘩せず自分が降りる駅まで平和に乗ってられなきゃダメじゃない?その訓練じゃないか、学校は。友達でもない仲よしでもない好きでもない連中と喧嘩しないで平穏に暮らす練習をするのが学校じゃないか。だからいいよ、友達なんかいなくても。」
やっぱカッケーなと思った名言。
もちろん素敵な友達ができるなら作って楽しく過ごせばいいと思う。
でも、中には仲良くできない人も必ずいて、そんな人とも無理やり仲良くしなければいけないということはないと思う。
難しい。