物騒なことが多いので、いま、小学校では登校班という班単位で登校をするルールになっているようである。
登校班では高学年の子が班長、副班長となり、隊列の前後に位置して班員の安全を守りながら登校するのです。
その他、忘れ物や欠席者への配布物なんかも班長さんが届けてくれます。
昨年度末に私が家にいる時に、班長さんが訪ねてきてくれて、
私が来年班長をする〇〇です。
ここが登校班の集合場所です。何時に集合してください。
と丁寧に挨拶をしてくれました。
とてもしっかりした子だなと感心したのを覚えています。
先日、娘と寝る時に
「班長さんが意地悪するの」と言っていました。
詳しく聞くと
「3年生の子を蹴ったり、怒ったりするの。わたしは蹴られないけど、3年生になったら蹴られるのかなぁ」
と言っていました。
次の日、登校班の集合場所まで私もついて行くことにしました。
集合場所で、様子を見ていますと
班長さんはみんなに「整列!」って言ってるのに、3年生の悪ガキがギャーギャー騒いで道路で戯れあったり、班長さんの班旗を奪って走っていったり、他の子供を叩いたり転ばせたりして全然並んでいませんでした。
そんな状況で班長さんは、蹴るふりをしたり、並べ!って怒ったりしてなんとか並ばせようとしているという状況でした。
その後、何度か登校班の集合場所についていきましたが、同じでした。
娘の話だけ聞いてると下級生に乱暴な班長のイメージを持ってしまいそうでしたが、とんでもなかったです。
言葉が乱暴になってしまってはいるものの、なんの見返りもない状況で、言うことを聞かない下級生をなんとかしようと頑張ってました。
えらいぞ班長さん。
個人的には、やる気のない人や、できない人をできるようにさせるのはかなり困難なことだと思ってます。
昔は力や痛み、恐怖で教え込むことも容認されていましたが今はそれもできません。
そんな中
やる気のない人間に対する
監督責任を負わせないでくれと思う
馬を水飲み場に連れて行くことはできるが
馬に水を飲ませることはできない
馬次第である。
飲ませる努力はするべきですが、
飲まなかった場合の責任を負わせるのは違うと思う。
会社でもそう、
メンタルの不調は仕事だけじゃなく、本人の生活環境や家庭環境によるところが大きいのに、上司が部下のメンタルまで管理監督しないといけないのは過剰だと思う。
班長さんは十分頑張っている。