男のEXECUTIVE~SUPER DESTINY BOY 2~

仕事のできない四十路サラリーマンが思ったことを綴っていくブログです。

小学生の頃の思い出・カツアゲ・父親

小学生の頃の話。

私が育った地域では夏の土曜日に夜市を出すというイベントがありました。

 

小さい頃はそれがすごく楽しみで、ワクワクしていた思い出があります。

父を除く家族(母+3兄弟)で夜市にいって、会場の近くにあるおばあちゃんの家に寄って、金田一少年の事件簿(土曜九時)なんかを見ているうちに寝落ちしてしまったりした記憶があります。

 

小学3年生の時だったと思います。

私と2歳上の兄とで夜市に行きました。

その当時はワクワクも少し落ち着いていて、幼稚園児~小学1.2年生のころのように「見るものすべてが新鮮で心躍る」という感じではなくなっていたものの、それでも過去の楽しかった思い出が残っていて、非日常を感じたくて兄と二人で夜市に行きました。

 

私と兄は一人1000円のお小遣いを持って夜市に行きました。

ちょこちょこ回って、私は300円使ってポケットに残りの700円を残し、兄は何も買わずに二人で家に戻ることになりました。

 

帰宅途中に中学生と思われるヤンキーにカツアゲをされました。

場所は今でも覚えているんですがおばあちゃんの家の近く、真っ暗な路地の駐車場のところです。現在は下記のような感じになっています(from ストリートビュー

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「お金持ってるやろ、出せや」って言われて、僕は怖くて何もしゃべれなくて、黙ってポケットの小銭をすべて渡しました。

兄もお金を要求されていましたが、兄は嫌だと拒否していました。

「金だせ」「嫌だ」のやり取りが何度かあって、結局、生意気だなんだって言われて叩かれて兄は泣かされて、中学生は去っていきました。

 

カツアゲ中、手の中に必死に握りしめてくしゃくしゃになった1000円札の記憶と、帰宅後に父が僕と兄に1000円ずつくれた記憶があるので結局兄もお金を取られたんじゃないかと思います。

 

 

兄は叩かれてギャーギャー泣いて、僕はショックで放心状態で家に帰りました。

僕らの姿を見た父は、許せない、犯人を捜すと家を飛び出していきました。

しばらくして「見つけきらんかった」と父が戻ってきました。

 

帰宅後、警察署に電話をかけて

「私の息子が恐喝にあい金銭を奪われました。被害額こそ少額ですが非常に悪質です。金額の問題ではないんです。」と言っていました。

金額の問題ではない、息子が危機にさらされたのだということを必死に訴えていたのを覚えています。

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あれから30年くらいたちました。

私も二児の父となりましたが、ふと思い出したので記録の意味も込めて日記を書きました。

カツアゲをされたのは悲しいことだし、許せないことですが

父が息子の無念をはらそうと奮闘してくれた姿を思い出して、当時は感じなかった感謝の気持ちが30年たってわいてきました。

 

私も子供たちに同じことをしてあげたいし、頼りになる親になりたいと思いました。

 

そんな日記。