数か月前の話になりますが
私が仕事を終えてちょうど家にたどり着いたくらいのタイミングで
保育園に子供を迎えに行っていた妻から電話がありました。
「家の駐輪場にいるけど子供が言うことをきかないので助けてほしい」
駐車場に行くと次女が自転車から降りないという強固な姿勢を貫いており
家に帰れないという状況でした。
事情を聞くと
妻と自転車にのって保育園を出るときに
大好きな先生が同じタイミングで仕事を終えて帰るところで
「●●ちゃんばいばーい」と声をかけられたそうです。
保育園の先生も自転車通勤で
保育園を出発してしばらくは先生の後を追従する形で自転車を漕いでいたようです。
先生は途中で別ルートになってしまいはぐれてしまったのですが
次女は先生の家までついていきたかったみたいで
「先生の家に連れていくまで自転車から降りない!!」という強固な姿勢を示していたのでした。
私が「先生の家を知らないのでもう家には行けないよ」「明日保育園でまた遊んでもらったらいいじゃない」
と言いましたがきいてくれず。
とうとう泣き出してしまいました。
5-10分くらい説得を試みましたが娘を自転車から降ろすことができず
自転車で先生の家を探す旅に出ることにしました。
娘との約束は以下二点。
「頑張って探してみるけど先生の家が見つからなかったら明日保育園で会えるまで我慢すること」
「一緒に探してね」
先生の家を探しに行けることになって、娘は大喜びです。
自転車を漕ぎながら
ここかなぁ?と僕が言うと「ここかなぁ?」と娘が言います
こっちかなぁ?と僕が言うと「こっちかなぁ?」と娘が言います
あの家かなぁ?というと「あの家かなぁ?」と娘が言います
30分くらい自転車を漕いでウロウロして
「先生はお買い物をしているかもしれないね」って言って
セブンイレブンに入りました。
いっぱい探して疲れたねというと「疲れたね!」って娘が言うので
頑張って探してとっても疲れたしアンパンマンのお菓子でも買おうかっていうと「買うー」とニコニコしてしました。
結局30分ほど健康的にサイクリングをして
お菓子を買って帰ってきました。
娘の期限も上々です。
素敵な時間を過ごせました。
という話。